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オーガニックヘアケアとは?自然の力で髪と頭皮を整える新習慣
近年、「オーガニックコスメ」や「ナチュラルビューティー」という言葉を耳にする機会が増えました。
その中でも注目されているのが、オーガニックヘアケア。化学成分を極力使わず、植物由来の成分を中心に髪と頭皮をケアする方法です。
「髪に優しい」「地球にも優しい」──この考え方が共感を呼び、世代を問わず人気が高まっています。
この記事では、オーガニックヘアケアの基本知識から、選び方、実際に使って感じたポイントまでを3回に分けて詳しく紹介します。
1. オーガニックヘアケアが注目される理由
一般的なシャンプーやトリートメントには、洗浄力の高い合成界面活性剤や人工香料が使われている場合があります。
一方、オーガニック製品は植物オイルやハーブエキスなど、自然由来の成分を中心に構成されており、髪や頭皮への負担を抑えたケアが可能です。
特に次のような人に選ばれています:
- ・敏感肌・乾燥肌で頭皮トラブルを起こしやすい人
- ・カラーやパーマのダメージをいたわりたい人
- ・合成香料の刺激が苦手な人
- ・環境に配慮したライフスタイルを心がけたい人
2. 「オーガニック」と「ナチュラル」の違い
似ているようで違うこの2つの言葉。
ナチュラルは「天然成分を使用している」ことを意味しますが、必ずしもすべてが自然由来ではありません。
一方、オーガニックは「有機栽培された植物原料を使用し、厳しい基準を満たしている」ことを指します。
つまり、オーガニック=より厳選されたナチュラルと考えると分かりやすいでしょう。
3. オーガニック認証マークをチェックしよう
本物のオーガニック製品を選ぶときは、各国の認証マークを確認するのが確実です。
有名な認証機関には次のようなものがあります。
- ・ECOCERT(エコサート):フランス発、世界的に信頼度の高い認証。
- ・USDA Organic:アメリカ農務省のオーガニック認証。
- ・BDIH:ドイツの自然化粧品認証。
- ・Cosmebio:フランスの化粧品オーガニック基準。
これらのマークがパッケージに表示されている商品は、一定の品質と安全性が保たれています。
4. 成分表の見方と注意点
オーガニックヘアケアを選ぶ際は、成分表示も確認しましょう。
以下のような天然由来の成分が含まれているかどうかをチェックするのがおすすめです。
- ・ホホバオイル:保湿と艶出しに優れる
- ・アルガンオイル:ダメージケアに役立つ
- ・ラベンダー・ローズマリー:頭皮のバランスを整える
- ・カモミール・ティーツリー:すっきりとした洗い上がりに
反対に、「合成香料」「防腐剤(パラベン系)」「シリコン」などが多い商品は避けた方がよいでしょう。
オーガニックでも配合バランスはさまざまなので、香りや使用感は自分の好みに合わせて選ぶのがポイントです。
5. 初めての人におすすめの使い方
いきなり全てのケア用品を変える必要はありません。
まずはシャンプーとトリートメントから始めてみましょう。
自然由来の香りや質感を実感しながら、徐々にヘアオイルやヘアミストなども取り入れていくと、より自然なケアが続けやすくなります。
次回は、実際に使って良かったおすすめオーガニックヘアケア製品と、使い心地・香り・コスパなどをレビュー形式で紹介します。
おすすめのオーガニックヘアケア製品レビュー&比較
ここからは、実際に人気のあるオーガニックヘアケアブランドを紹介します。
使用感・香り・仕上がり・コスパの4つの視点からレビューします。
1. ジョンマスターオーガニック(John Masters Organics)
オーガニックヘアケアの代表格とも言えるブランド。
アメリカ・ニューヨーク発で、植物由来成分にこだわったプロ仕様の仕上がりが魅力です。
人気アイテム:イブニングPシャンプー(イブニングプリムローズ)
- ・洗浄力:マイルドで泡立ちも十分
- ・香り:上品なラベンダーとゼラニウム
- ・仕上がり:柔らかくまとまりのある髪に
価格帯は少し高めですが、香り・質感ともにサロン級。特に乾燥毛やダメージ毛の人に人気です。
2. アヴェダ(AVEDA)
植物科学の視点から開発された自然派ブランド。
サステナブルな取り組みでも評価が高く、環境と髪の両方に配慮した製品を展開しています。
おすすめライン:ボタニカル リペア シリーズ
- ・特徴:植物由来の成分でハリとコシをサポート
- ・香り:ハーバルでリラックス効果の高いアロマ
- ・ポイント:シリコンフリーなのにしっとりまとまる
特に年齢による髪の変化を感じ始めた人に支持されています。
香りの持続力が高く、使うたびに気分も上がるアイテムです。
3. ボタニスト(BOTANIST)
ドラッグストアでも購入できる国産ブランド。
手に取りやすい価格ながら、自然派成分を多く使用していることで幅広い世代に人気です。
おすすめライン:ボタニカルリフレッシュシリーズ
- ・洗浄力:しっかりめで、皮脂や汚れをすっきりオフ
- ・香り:グレープフルーツとカシスの爽やかブレンド
- ・仕上がり:軽やかでふんわり感が続く
コスパが良く、オーガニック初心者にもおすすめです。詰め替え用もあり、環境にやさしい点も魅力。
4. ロクシタン(L’OCCITANE)
南フランス・プロヴァンス生まれのブランド。
エッセンシャルオイルを贅沢に使用した香り高いヘアケアが特徴です。
おすすめライン:ファイブハーブス リペアリングシリーズ
- ・香り:ハーブ系のリラックスアロマ
- ・テクスチャ:なめらかで伸びが良い
- ・仕上がり:指通りなめらかでツヤのある髪に
海外ブランドながら、日本人の髪質にもなじみやすく、
ギフトとしても人気の高いアイテムです。
5. THE PUBLIC ORGANIC(ザ パブリック オーガニック)
国産オーガニックヘアケアブランドの中でも注目株。
「精油の香りによるリラックス」をテーマに、香りとケアを両立しています。
おすすめライン:スーパーポジティブ シャンプー&トリートメント
- ・香り:フランキンセンス&イランイラン
- ・使用感:泡立ち良く、洗い上がりしっとり
- ・特徴:植物由来の洗浄成分で頭皮にやさしい
ドラッグストアでも購入できる手軽さと、香りの満足度が高いのがポイント。
リラックスしたい夜のバスタイムにもおすすめです。
6. オーガニックヘアオイル3選
髪の仕上げに欠かせないヘアオイルも、オーガニック成分を選ぶことで自然な艶感を演出できます。
- ナプラ N. ポリッシュオイル:スタイリングにも使えるマルチオイル。
- アルガンオイル100%(無添加タイプ):保湿とダメージケアに◎。
- ジョヴァンニ フリッズビーゴーン:まとまりとツヤ感のバランスが優秀。
軽いテクスチャのオイルを選ぶと、ベタつかず自然な仕上がりになります。
ドライヤー前の保護にも、スタイリングの仕上げにも使える万能アイテムです。
オーガニックヘアケアを長く続けるコツと実践ルーティン
第1回・第2回で「基礎知識」と「製品レビュー」を整理しました。最終回では、今日から無理なく続けられるオーガニックヘアケアルーティン、季節別の工夫、相性の良い成分の組み合わせ、よくある疑問への回答をまとめます。
1. 30日で慣らすマイルド移行プラン
いきなり全アイテムを切り替えると使用感の差に戸惑いがち。まずは「シャンプー→トリートメント→オイル」の順で1か月かけて移行するのがおすすめです。
- Week1:シャンプーのみオーガニックへ。予洗い1〜2分で皮脂・スタイリング剤を落としやすく。
- Week2:トリートメントも切り替え。髪の中間〜毛先のみにつけ、頭皮には乗せない。
- Week3:仕上げオイルを低用量(1〜2滴)から。手のひらで温め、毛先にプレスするように塗布。
- Week4:使用量と頻度を微調整。重さ・軽さのバランスが整ったら定着。
2. 1回の洗髪フロー(所要10〜12分)
シンプルですが効果的な基本手順です。香りやテクスチャを楽しみながら、摩擦を最小限に。
- 予洗い(1〜2分):ぬるま湯で頭皮と髪をしっかり濡らして汚れを浮かす。
- シャンプー(1分):手で軽く泡立ててから頭皮へ。指の腹で小さな円を描き、爪は立てない。
- 泡置き(30〜60秒):泡を髪全体に伸ばし、毛先のすすぎ残しを防止。
- すすぎ(1〜2分):ぬめりが完全になくなるまで丁寧に。
- トリートメント(1〜2分):中間〜毛先にコーミング。粗めのコームがベター。
- タオルドライ(やさしく圧着):擦らず、水分をタオルに移すイメージで。
- オイル(1〜2滴):毛先から手ぐしで。ベタつく場合は量を半分に。
- ドライ(根元→毛先):8割までは根元中心、その後は冷風でキューティクルを整える。
3. 成分の組み合わせガイド(相性マップ)
“軽さ”と“まとまり”のバランスは、成分設計で調整できます。迷ったら下記を目安に。
- 軽やか仕上げ:ホホバオイル+ラベンダー精油系 → ふんわり感をキープしたい人に。
- しっとり仕上げ:アルガンオイル+シアバター → 乾燥・広がりやすい髪に。
- 頭皮すっきり:ティーツリー+ローズマリー → 湿気が多い季節や運動後に。
- 香り重視:イランイラン+フランキンセンス → リラックス重視の夜ケアに。
4. 季節・シーン別の微調整
同じアイテムでも、気候やライフスタイルで使い方を変えると快適さが続きます。
- 梅雨・夏:洗浄力はそのまま、トリートメントは軽め。オイルは1滴に減量。
- 秋・冬:保湿を強化。タオルドライ後にミルク→オイルのレイヤリングも◎。
- カラー直後:48時間は洗浄をマイルドに。摩擦と高温ドライを避ける。
- 運動習慣あり:汗をかいた日は予洗いを長めにして皮脂バランスを整える。
5. よくある“つまずき”とリカバリー
切り替え初期に起こりがちな悩みと、無理のない対処法です。
- ベタつく:オイル量を半分に。ドライ前ではなく乾いた毛先のみへ変更。
- きしむ:トリートメントの放置時間を+1分。週1で洗い流すトリートメントを追加。
- 泡立ちが弱い:予洗い延長とシャンプー二度付け(1回目は頭皮中心、2回目は髪全体)。
- 香りが強すぎる:無香タイプのベースに少量ブレンドして緩和。
6. 頭皮ケアのミニ習慣(週2〜3回/各2分)
髪の土台は頭皮。短時間でも巡りを意識したタッチで、心地よさと清潔感をキープ。
- 側頭部:耳の上を上方向へ引き上げるようにゆっくりプレス。
- 頭頂部:百会(頭のてっぺん)周辺を指の腹で円を描きながらほぐす。
- 後頭部:うなじのくぼみから頭頂へ向かい、両手で“押して離す”を繰り返す。
7. サステナビリティ視点の小さな工夫
オーガニックヘアケアは環境配慮とも相性が良いジャンル。できる範囲で心地よく。
- 詰め替えパックを選ぶ/大容量ボトルでプラ削減。
- 使い切りルール:同系統を増やしすぎず、1本を最後まで。
- 浴室の温度・時間最適化:熱すぎる湯は避け、シャワーは短めに。
Q&A:オーガニックヘアケアの疑問に答える
Q1. ノンシリコンだと絡みませんか?
A. 乾かし方とレイヤリングで改善できます。タオルドライ後にミルク→オイルの順で薄く重ね、目の粗いコームで中間から毛先へ梳かすと絡みにくくなります。
Q2. 頭皮が敏感で、どの香りも強く感じます。
A. 無香タイプや精油濃度が低い製品を選び、まずは部分使用(毛先のみ)から。パッチテストを行い、問題なければ使用範囲を広げましょう。
Q3. 髪が細くてボリュームが出ません。
A. 仕上げオイルは極少量にし、根元はドライヤーの風を上から下ではなく、下から上へ入れて起こす。軽めのホホバやグレープシード系が相性◎。
Q4. どのくらいで実感できますか?
A. 仕上がりの心地よさは初日から分かることが多いですが、質感の安定や扱いやすさは約2〜4週間の「慣らし期間」を想定すると◎。生活環境(湿度・紫外線・水質)でも体感は変わります。
タイプ別おすすめ組み合わせ(早見表)
髪質・悩み | シャンプー選び | トリートメント | 仕上げ |
---|---|---|---|
細毛・ぺたんこ | すっきり系(ティーツリー/ローズマリー) | 軽め(ミルク/ジェル) | ホホバ1滴+冷風仕上げ |
乾燥・広がり | 保湿系(アルガン/シア) | しっとり(バーム寄り) | アルガン2滴→手ぐしでプレス |
カラー毛 | マイルド洗浄・低刺激 | 内部補修タイプ | ミルク+オイルのレイヤー |
頭皮のにおい・ベタつき | すっきり系+予洗い長め | 毛先中心で軽く | オイル量を最小化 |
チェックリスト:今日から変わる5つの習慣
- □ 予洗いを1分以上する
- □ トリートメントは中間〜毛先だけ
- □ タオルで擦らず“押し当て”で水分オフ
- □ 仕上げはオイル1〜2滴から試す
- □ 季節に合わせて使用量を微調整
まとめ:心地よさを軸に、無理なく続ける
オーガニックヘアケアは「我慢」ではなく「心地よさ」を積み重ねる選択です。成分や香り、テクスチャの好みは人それぞれ。小さく試し、量を調整し、季節で微修正する──そのサイクルが、健やかで扱いやすい髪に近づく最短ルートです。
まずは今日、予洗いを丁寧にする/オイルを1滴だけにするのどちらか一つから始めてみてください。日々の小さな心地よさが、髪と気分の“いい循環”を育てます。