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自宅でできるプログラミング学習キットを試してみた理由
最近、小学校でもプログラミング教育が必修化され、子どもに「ITスキルを身につけさせたい」と考える家庭が増えています。
とはいえ、親もプログラミング未経験だと「何から始めたらいいの?」と迷うもの。
そんな時に見つけたのが、自宅で気軽に体験できるプログラミング学習キットでした。
ゲーム感覚で学べるキットや、ロボットを組み立てて動かすタイプなど、種類が豊富。
実際にいくつか試してみたところ、子どもだけでなく親の私まで夢中になってしまう内容でした。

Group of young teens at school building robots and electronic circuits while building a prototype together
プログラミング学習キットとは?
「プログラミング学習キット」とは、専用アプリやパーツを使って、遊びながらプログラミングの基礎を学べる教材のこと。
ロボットを動かしたり、パズルのようにコードを組んだりして、論理的思考力や創造力を養うことを目的としています。
代表的なタイプには次のようなものがあります。
- ・ブロック型:LEGO® Education SPIKE、Artecロボなど
- ・アプリ型:Scratch、micro:bit、プログラミングゼミ
- ・電子工作型:Makeblock、mBot、IchigoJamなど
どのタイプも「遊びながら自然に学べる」点が共通しており、特に子どもが初めてプログラミングに触れるきっかけとして人気です。
我が家が選んだ3つのキット
今回、我が家では次の3つのプログラミング学習キットを実際に試してみました。
- 1. LEGO® Education SPIKE Essential(レゴエデュケーション)
- 2. micro:bit(マイクロビット)
- 3. プログラミングゼミ(アプリ教材)
それぞれアプローチが違うので、子どもの反応や学び方にも違いがありました。
まずは、それぞれの特徴や使い心地を紹介していきます。
始めてみて分かった「家庭学習の良さ」
自宅でプログラミングを学ぶ最大のメリットは、子どものペースで進められることです。
塾のように時間に追われることもなく、「楽しい」「もっとやりたい」という気持ちをそのまま学びにつなげられます。
また、親も一緒に考えたり動かしたりすることで、コミュニケーションの時間が増えるのも嬉しいポイントでした。
特にロボット系のキットは、家族で盛り上がれるので週末の“知育遊び”にもぴったりです。
次回は、実際に使った3つのキットのレビューを詳しく紹介していきます。

Programming of digital lock concept.
3つのプログラミング学習キットを実際に使ってみたレビュー
ここからは、実際に我が家で試した3つのプログラミング学習キットを紹介します。
どれも人気の高い教材ですが、子どもの性格や興味によって合う・合わないがありました。
1. LEGO® Education SPIKE Essential|遊びながら理解が深まる
まず試したのは、レゴブロックを使った「LEGO® Education SPIKE Essential」。
ブロックを組み立ててセンサーやモーターを接続し、アプリ上でプログラムを作成して動かします。
子どもが夢中になったのは、自分の作ったロボットが本当に動く瞬間!
たとえば「前に進む」「音が鳴る」など、ブロックの動きとプログラムが直結しているため、結果がすぐ見えるのが魅力でした。
- ✅ ブロック遊びの延長で自然に学べる
- ✅ 図解が多く、小学生でも理解しやすい
- ✅ アプリのインターフェースが直感的
- ⚠ 初期費用が高め(3〜4万円前後)
難易度的には小学3年生以上がおすすめ。
創造力を育てながら、自然にプログラミング思考を身につけられる良質な教材でした。
2. micro:bit(マイクロビット)|電子工作好きにぴったり
次に試したのは、イギリス生まれの教育用マイコンボード「micro:bit」。
LEDライト・温度センサー・加速度センサーなどが搭載されていて、自分でプログラムを書いて光らせたり動かしたりできる学習キットです。
パソコンやタブレット上でブロックを組み合わせてコードを作成し、micro:bit本体に転送すると即動作。
子どもは「自分で作った!」という達成感を強く感じていました。
- ✅ センサー実験が楽しく、理科好きの子にも◎
- ✅ コーディングと現象が直結している
- ✅ 価格が手ごろ(3,000円前後)
- ⚠ 初期設定に少しパソコン知識が必要
電子工作や機械に興味がある子には特におすすめです。
親がサポートしながら一緒に学ぶと、より理解が深まります。
3. プログラミングゼミ|アプリだけで完結!初心者に最適
最後は、無料で始められるアプリ教材「プログラミングゼミ」。
ブロックを並べてキャラクターを動かすタイプで、未就学児でも直感的に操作できる点が魅力です。
「りんごを集めよう」「キャラクターをゴールまで動かそう」といったゲーム的な課題が多く、学びながら遊べるバランスが絶妙。
「こうしたら動く」「こうしたら止まる」と試行錯誤を繰り返すことで、自然に論理的思考が身につきます。
- ✅ 無料で使える
- ✅ タブレット1つで完結する
- ✅ キャラクターがかわいく、低学年でも飽きにくい
- ⚠ 細かいプログラミング文法までは学べない
「まずはプログラミングの入り口に触れたい」という家庭には最適です。
親も一緒にプレイ感覚で学べるので、学習というより“知的な遊び”として取り入れられます。
3つのキットを比較して感じたこと
教材名 | 特徴 | おすすめ年齢 | 価格目安 | タイプ |
---|---|---|---|---|
LEGO® SPIKE Essential | 実際にロボットが動く・創造力重視 | 8歳〜 | 約40,000円 | ブロック+プログラミング |
micro:bit | センサーや光の制御が楽しい | 9歳〜 | 約3,000円〜 | 電子工作+プログラミング |
プログラミングゼミ | スマホ・タブレットで完結 | 5歳〜 | 無料 | アプリ型 |
この3つを通して感じたのは、「学びの深さ」よりも「楽しめる工夫」の方が継続に大きく影響するということ。
最初から難しい教材に挑戦するより、「成功体験が積める教材」から始めるのがおすすめです。
次回は、目的別おすすめの選び方・継続のコツ・まとめを紹介します。

A group of children collaborates on various STEM projects at a table. One child is focused on programming a laptop, while others build models using construction kits.
目的別おすすめと導入ロードマップ
第1回・第2回の体験を踏まえて、家庭での“最初の一歩”を迷わず踏み出せるように、目的別の選び方と導入ロードマップをまとめました。子どもの性格・今の関心・家庭の学習環境に合わせて組み合わせてください。
「とにかく楽しく入口を作りたい」→ プログラミングゼミ
最短・最軽量でスタートできます。タブレット1台で完結し、達成が速いので成功体験が積みやすいのが利点。まずは週3回×15分のリズムを作り、慣れてきたら自作ステージに挑戦するのが◎。
「手を動かして“作って動かす”を味わいたい」→ LEGO® SPIKE Essential
作る→動くが直結していて高い没入感を得やすい教材。工作好き・創造型の子にぴったり。最初は付属レシピ通りに、2〜3回目からは「色替え・形替え・動き替え」の小改造で“自分ごと化”を進めます。
「理科・実験が好きで仕組みも知りたい」→ micro:bit
光・温度・加速度などのセンサーで“目に見える現象”を扱えるのが魅力。理科の探究心を刺激しやすく、観察→仮説→検証の流れを自然に体験できます。親子で簡単な実験ノートをつけると学習が定着します。
「親子で伴走したい/年の差きょうだいで一緒に」→ 組み合わせプラン
低学年はプログラミングゼミ、高学年はmicro:bit、週末は家族でSPIKEを共同制作、という分担が相性良し。家族の“発表会”を月末に設けると継続の動機づけになります。
「予算は控えめに、でも学びの幅は広く」→ ゼミ+micro:bit
まず無料のプログラミングゼミで思考の型をつかみ、3,000円前後のmicro:bitでハードの世界へ。段階的に深められ、出費を抑えつつ満足度が高い構成です。
“続ける”ための5つのコツ
教材の良し悪しよりも、継続できる設計の方が学習効果に直結します。家庭で実践してうまくいった工夫を共有します。
① 15分ルールと「いつやるか」を固定
平日は15分、週末は30〜60分とメリハリを。時間ではなく「開始の合図(おやつ後・入浴前など)」を決めると習慣化が進みます。
② 成果の“見える化”でモチベ維持
壁や冷蔵庫にミッション表を貼り、達成ごとにシール。作品は写真や動画で保存し、月に一度スライドショーで鑑賞会をすると自尊感情が上がります。
③ 難しすぎる日は“難易度を下げる勇気”
進まない日は要素を一つ減らす(モーター2→1、条件分岐→直線動作など)。「今日は5センチ動けば勝ち!」の小目標で前進体験を切らさないのがコツ。
④ 親は“ディレクター”、子は“エンジニア”
正解を教えるより、目的を伝える。「10秒で止まるライトを作るには、どんな手順が良さそう?」と課題を提示して、試行錯誤の主導権は子どもに。
⑤ 発表と共有で学びを循環
月末発表会を5分×家族人数で。作品名・工夫点・次やりたいことを話すだけでOK。質問タイムを設けると説明力が伸びます。
よくある“つまずき”と回避策
家庭学習で起きがちなボトルネックを先回りで解消します。
ケース1:買って満足して箱のまま…
最初の週は“開封とチュートリアルだけ”を目標に。箱の常設置き場(ワゴン・棚の一段)を決め、出し入れの摩擦をゼロにします。
ケース2:親が先回りで口出ししてしまう
「困ってから手を出す」宣言を家族で共有。質問は“選択肢で支援(AとBどっちで試す?)”。主導権は常に子どもへ。
ケース3:部品が散らばって紛失
透明ジッパー袋に“色・種類別”で小分けし、A4トレーにまとめる。作業開始時はトレーを1枚だけ机へ出す運用で散逸を防止。
ケース4:進度がバラつく&兄弟げんか
個人ミッション(ソロ)と共同制作(チーム)を交互に。役割カード(設計・組み立て・コード・発表)を用意して毎回交代します。
4週間ミニカリキュラム(無理なくステップアップ)
週3回×15分(平日)+週末30〜60分の想定。ゼミ/SPIKE/micro:bitのどれでも実施できる抽象的な目標にしています。
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週 | 平日ミッション | 週末プロジェクト | ねらい |
---|---|---|---|
1週目 | 基本操作・入出力を1つずつ | 「5秒で光る/止まる」装置 | 因果関係の体験・成功体験 |
2週目 | 繰り返し(ループ)で変化 | 「リズムライト/往復走行」 | パターン化の理解 |
3週目 | 条件分岐(もし〜なら) | 「手を近づけると動く」 | 条件制御・センサー体験 |
4週目 | 自由制作の設計→実装 | 発表会&ふりかえり | 設計思考・説明力 |
今日からできる“超・小さなプロジェクト”10選
素材や教材を選ばずに取り組める、所要15〜45分のネタです。難易度は★〜★★★。
- ★ 3色点滅ライト(速度切替)
- ★ タイマー付きLED/ブザー
- ★ 迷路ゲーム(壁に当たったらスタートへ)
- ★★ 自動ドア(センサー検知で開閉)
- ★★ 昼夜センサーで明るさ自動ON/OFF
- ★★ アクセル&ブレーキで前後に動く車
- ★★★ じゃんけん判定マシン(乱数+判定)
- ★★★ 温度で表情が変わるスマイルボード
- ★★★ メロディ作曲&再生ツール
- ★★★ 2人協力ゲーム(役割分担でクリア)
予算・拡張性のざっくり比較(体験ベース)
購入時の参考になるように、これまでの使用感からまとめた早見表です。
教材 | 初期費用目安 | 拡張性 | 親のサポート | 継続しやすさ |
---|---|---|---|---|
プログラミングゼミ | 0円(端末のみ) | 中(課題多め) | 少 | 高(導入最強) |
LEGO® SPIKE Essential | 約4万円 | 高(物理×ソフト) | 中(設置と片付け) | 高(達成が見える) |
micro:bit | 約3千円〜 | 高(センサー拡張) | 中〜高(初期設定) | 中(目的設計次第) |
まとめ:小さく始めて、続けて、少しずつ広げる
自宅プログラミングは、「最短で始めて、今日のうちに成功体験を作る」ことが最大のコツです。入口は軽く、歩幅は小さく、でも歩みは止めない。これだけで学びは自然に深まります。
- 入口:プログラミングゼミで“できた!”を量産
- 深化:SPIKEで“作って動かす”の実感を得る
- 探究:micro:bitで“現象を設計する”視点へ
まずは本記事の4週間プランから。月末のミニ発表会まで走り切れば、次の一歩(コンテスト参加/自由研究/親子作品展)が見えてきます。学びは作品に宿ります。今日の15分を積み重ねて、あなたの家の“つくる力”を育てましょう。
公式・参考ページ(最新情報は各公式をご確認ください)
▶ LEGO® Education SPIKE Essential 公式
▶ micro:bit 公式
▶ プログラミングゼミ 公式